【関連ページ】
iBowレセプトの操作方法は下記より参照してください。
iBowレセプト操作ガイド

機能概要

提出済みの看護記録をもとに訪問実績を確定する機能です。  
同月内に医療保険と介護保険の両方を使用している利用者は、医療保険のみ(あるいは介護保険のみ)など、片方の保険のみ実績確定して請求できます。
また、請求しない訪問実績は非請求扱いにもできます。
確定した訪問実績はiBowレセプトに反映します。

【メモ】
・iBowレセプト以外のレセプトソフトとiBowを連携している場合、[レセプト処理]で確定した訪問実績を連携する必要があります。
・医療保険請求分の訪問看護レセプトのオンライン請求に対応したiBowレセプトを公開しました。

確定状況一覧

①請求する訪問実績の一覧と非請求にする訪問実績の一覧を切り替えます
②レセプト処理を行う事業所を選択します
③レセプト処理を行う対象年月を選択して検索します
④各利用者のレセプト登録画面に移動します
⑤iBowレセプトを開きます
(A)レセプト処理を行う保険(一括/医療/介護)を選択します
(B)検索結果から利用者氏名で絞り込みます
(C)検索結果から利用者名など任意の項目で絞り込みます
(D)特定の基本療養費や加算に関わるチェックを行います
(E)選択した利用者に対し処理を実行します
(F)処理対象の利用者を選択します
(G)ケアマネジャーが指定した計画単位数がある場合に入力します
(H)請求履歴の確定状況(「確定済」/「医療確定済」/「介護確定済」)を表示します
(I)訪問実績の確定状況(「未確定」/「確定済」)を表示します
(J)未処理データ一覧を表示します

【注意】

以下に該当する訪問実績は、iBowレセプトに反映しません。
1.「非請求」を選択した画面に表示されている利用者の訪問実績
2.「確定状況」が「未確定」の利用者の訪問実績
3.「請求履歴」が「確定済」の利用者の訪問実績

レセプト登録

①訪問実績を押して看護記録に対する基本療養費や訪問看護費、加算を登録します
②実績確定解除または実績確定する訪問実績(全て/医療/介護)を選択します
 同月に医療保険と介護保険の実績がある場合に、分けて処理できます
③②で選択した処理対象の訪問実績を確定します
(A)レセプト処理を行う対象年月を選択します
(B)[レセプト処理]の確定状況一覧に戻ります
(C)ひとつひとつの訪問実績に対して登録処理を行わずに、表示中の月の訪問実績を一括で確定する際にチェックします
(D)利用者ページの[自費]に移動します
(E)訪問実績をリセットします
(F)②で選択した訪問実績の確定を解除します

【メモ】
・処理対象の使い方
「月途中で特別訪問看護指示書が交付された」などの理由により適用する保険が切り替わり、同月内に両方の保険の訪問実績がある場合、処理対象の保険ごとに訪問実績を確定することで、月遅れの請求にも対応できます。

・訪問実績を確定すると、利用者名の下部に実績確定日、「対象年月」の上部に確定された単位数や金額が表示されます(上図参照)。
・[レセプト登録]の画面に表示される訪問実績は、確定状況によって色が分かれています。
1.灰色(淡):対象年月以外の訪問実績
2.灰色(濃):在宅がん対象期間の訪問実績
3.紫色:確定済の訪問実績
4.ピンク色:登録済の訪問実績
5.緑色:介護保険の未登録の訪問実績
6.青色:医療保険の未登録の訪問実績。

 

【関連ページ】
[レセプト処理]の各ご利用者のカレンダーの下にある「登録確認なしで確定する」とは何ですか。
[レセプト処理]にある[リセット]はどういう機能ですか。
[レセプト処理]の[実績確定解除する]と[リセット]の違いは何ですか。
・上記の「灰色(濃):在宅がん対象期間の訪問実績」に関する設定方法は、こちらを参考にしてください。
在宅がん医療総合診療料で医療機関にて報酬を請求する場合はどのように[レセプト処理]で操作すればよいのですか

サービス内容確認

①[サービス内容]タブに切り替えるとサービス提供表が出力できます
②別表または給付費を選択して[月次]を押すと、月次サービス提供表が出力できます
③実績(提出済の看護記録)を押すと、②で選択した別表または給付費の日次サービス提供票が出力できます

(A)対象年月が設定できます
(B)自費登録画面に移動します

機能

確定状況一覧

レセプト事前チェック

本機能は、同一建物居住者の実績について、算定条件を自動的に判定し、それに基づく減算処理を自動計算できる機能です。医療保険の同一建物内での訪問人数や回数によって変わる複雑な減算ルールが、ボタン一つで正確に請求に反映できます。これにより、意図しない不正請求を防ぐことができます。

具体的には、以下の3つを正しく算定しているか判定し、誤った算定があれば自動で修正します。

  • 医療保険の同一建物減算(訪問看護基本療養費の区分)
  • 難病等複数回訪問の同一建物内人数
  • 複数名訪問看護加算の同一建物内人数

また、これまでは該当日の1回目の訪問実績の「同行者①」の職員区分(職種)により複数名訪問看護加算が決まっていました。
2025年4月24日のアップデートにより、「レセプト事前チェック」で以下の条件判定を行い、自動で同行者を変更することで最適な加算が算定できるようになりました。

【判定条件と変更内容】

  • 週全体を確認し、金額が最も高くなるように同行者の入れ替えを行う
  • 同日内を確認し、金額が最も高くなるように算定する加算を入れ替える(別表7、別表8、特別訪問看護指示書が無い場合のみ)
  • 複数名訪問看護加算の職員区分(職種)に最適な区分(イロハニ)を設定する

【注意】

本機能の注意点は以下4点です。

  1. まず初めに、医療保険の同一日同一建物居住者として判断するためには、事前に[マスタメンテ]や看護記録Ⅰでの設定が必要です。
    設定方法については下記を確認してください。
    医療保険のご利用者で、同居家族2名に同一日に訪問看護を提供します。[訪問へ行く]や[看護記録]で予め訪問看護基本療養費Ⅱ(2人)の設定を行って訪問看護記録書Ⅱを提出することはできますか。
  2. 未登録状態の実績は「レセプト事前チェック」の対象外です。登録済み(ピンク色)や確定済み(紫色)の状態にしてから、チェックを行ってください。
  3. 難病等複数回訪問加算の回数区分や複数名訪問看護加算の同行者の職種選択は対象外となりますので、それらの項目については、実績を登録済みや確定済みにする際に登録漏れがないかあらかじめ確認してください。

実績を登録済み、もしくは確定済みにしたのち、対象の利用者を選択し[レセプト事前チェック]を押してください。

[レセプト事前チェック]は[1.利用者選択]→[2.複数名加算]→[3.同一建物減算]の順番で画面が進みます。

[2.複数名加算]や[3.同一建物減算]の画面では該当項目の処理をスキップできます。

【注意】

[3.同一建物減算]の後に[2.複数名加算]の順番で処理すると正しく算定できません。

[2.複数名加算]をスキップし、[3.同一建物減算]を処理した後に[2.複数名加算]を処理した場合には、必ず[3.同一建物減算]も再度処理してください。

最初は[1.利用者選択]の画面が開きますので、[レセプト処理]で選択し入れ忘れた利用者がいる場合はこの画面で選択することができます。

対象の加算・減算をチェックする利用者に選択した状態で[2.複数名加算の画面へ進む]を押し、先へ進んでください。

[2.複数名加算]や[3.同一建物減算]の画面で[処理開始]を押すと、対象の加算・減算に対する処理を行います。

処理完了後、画面下部の「処理結果一覧」の[結果ダウンロード]から処理結果をダウンロードします。処理結果のExcelの見方については下記の【メモ】欄を参照してください。

過去の処理結果についても、過去6ヶ月間分は「処理結果」の[結果ダウンロード]から出力することで確認ができます。

[2.複数名加算]の処理が完了すると[3.同一建物減算の画面へ進む]から[3.同一建物減算]の画面に移動して処理ができます。

レセプト事前チェックにより修正された確定済みの実績は、[レセプト処理]の利用者カレンダー画面では紫色からピンク色に変わります(実績登録済みの状態であれば、修正されてもピンク色のままです)。正しい算定であることを確認後、実績を再確定してください。

【注意】

[レセプト事前チェック]は、複数職員で同時に利用することができません。1事業所につき、1職員様ずつで利用してください。

【メモ】

[結果ダウンロード]からダウンロードした結果ファイル(Excel形式)では、利用者の実績ごとに変更前後の状況を一覧で確認できます。
変更点がわかりやすく、万が一誤って変更してしまい手動で戻す場合などにも参考にすることができますが、誤って変更してしまわないようにあらかじめ十分に注意してください。
結果ファイルの各項目の見方は以下の通りですので、詳細に結果を確認したい場合などに参考にしてください。

 

<複数名加算>

①レセプト事前チェックの結果、同行者の順番および複数名訪問看護加算の種別に変更があったかどうか

②変更後の同行者の順番および複数名訪問看護加算の種別

③変更前の同行者の順番および複数名訪問看護加算の種別

 

<同一建物減算>

①レセプト事前チェックの結果、下記項目に変更があったかどうか
※変更があった場合は変更後の内容が表示されます

  • 複数名加算職種:処理対象の実績における同行者の職種
  • 基本療養費区分:処理対象の実績における訪問看護基本療養費の区分
  • 複数名同一建物内人数:処理対象の実績における複数名訪問看護加算の同一建物内人数

②レセプト事前チェックの結果、現在[レセプト処理]に反映している実績での該当項目の状態

A:チェック対象の実績における複数名訪問看護加算の同行者の職種

B:チェック対象の実績における複数名訪問看護加算の種別

【関連ページ】

複数名訪問看護加算や難病等複数回訪問加算の取り扱いについては、下記を参考にしてください。

訪問実績の一括操作

確定状況一覧の画面では、チェックを入れた利用者の訪問実績を一括で確定・解除できます。

①チェックを入れた利用者の訪問実績を一括で確定します
②チェックを入れた利用者の訪問実績の確定を一括で解除します

【注意】
訪問実績を一括で確定すると、その時点で[レセプト登録]画面に登録されている加算のまま実績を確定します。追加で登録する加算がある場合や、利用者ごとに確認しながら確定する場合は、「レセプト登録」の項を参考に利用者ごとに訪問実績の確定を行ってください。
【関連ページ】
実績の一括確定や一括解除はできるのですか。

実績確定解除

一括で実績解除ができます。レセプト登録画面でひとつひとつ確認せずに実績を解除したい時に使用してください。

請求履歴確定

利用者ごとに対象年月の実績を確定したデータが変更できないようにする機能です。
訪問実績の確定後、確定状況一覧の画面でチェックを入れた利用者の請求履歴を一括で確定・解除します。

①チェックを入れた利用者の請求履歴を確定します
②チェックを入れた利用者の請求履歴確定を解除します

【注意】
「請求履歴」が「確定済」になっている利用者は実績を確定したデータがロックされているため、[レセプト登録]の画面にある[実績確定解除する]・[リセット]のボタンや、各訪問実績の[登録する]のボタンが押せなくなります。 また、看護記録の提出や差戻しもできなくなります。

【メモ】

・請求履歴を確定した利用者は、「確定状況一覧」で表示色が変わり、「請求履歴」に「確定済」と表示されます。また、「請求履歴」の確定を解除するまではiBowレセプトに連携しません。これにより、iBowレセプトに反映した内容が保持できます。

・請求履歴を確定した利用者は、 [利用者情報]の[ホーム]の右側に「請求履歴確定済み」と表示されます。

【関連ページ】
請求履歴はどのようにつけるのですか。
差戻しや加算の登録ができないようにしたいです。

請求履歴確定解除

請求履歴が解除できます。

非請求

「非請求」は、各種保険証などの保険情報を利用者から取得する前に訪問終了になった場合など、この先一切保険請求することがない場合に使用します。
「非請求」の対象になった訪問実績は、iBowレセプトに反映しません。

非請求にしたい利用者がいる場合は、「請求」を選択した状態で対象の利用者にチェックを入れ、[非請求]のボタンを押してください。
また、「確定済」の利用者を「非請求」に変更する場合は、「未確定」に戻してから[非請求]のボタンを押してください。

「請求」に戻す場合は上図のように対象の利用者にチェックを入れ、[請求対象に戻す]を押してください。

未処理


「確定状況一覧」の項で説明した[未処理]の訪問実績がある場合、確定していないデータの件数を表示します。[未処理]を押して未処理データ一覧で各年月を選択すると、その年月の確定状況一覧に移動します。

計画単位数


「確定状況一覧」の項で説明した「計画単位数」への入力は、区分支給限度基準額の超過により利用者の自費で負担する単位数が発生する場合に使用します。

【関連ページ】
区分支給限度基準額の超過分を自費請求するにはどのようにするのですか。

レセプト登録

提出済の看護記録(実績)を押すと加算登録画面を表示します。


※加算項目は報酬改定等の制度に対応して変更します。

①加算登録画面を表示する実績を前後に切り替えます
②チェックした内容を登録します
③チェックした内容を登録し、次の実績を表示します
(A)登録した内容をリセットします
この実績の看護記録を再提出して保険情報や指示書情報など現時点の利用者の情報を反映します
(B)登録済の実績を解除します

【メモ】
・カレンダーでどの実績を選択しているか確認しながら加算が登録できるように、カレンダーと加算登録画面が同時に見えるような画面構成になっています。ただし、iPhoneなど画面が小さい場合は同時に表示できません

サービス内容確認

確定済実績のサービス提供表(別表と給付費の2種類※)が出力できる機能です。
iBowで出力できるサービス提供表は、利用者の1ヵ月分の介護サービスの利用実績が記載されています。
ケアマネージャーにサービス実績を報告する場合や、ケアマネージャーから交付されたサービス提供表と実績に相違がないか確認する場合などにご利用ください。

【メモ】※
別表と給付費の違い
・別表は支給基準限度額に含まれない加算は記載しません。
・給付費は支給基準限度額に含まれない加算も含めて記載します。

サービス内容


①[サービス内容]タブに切り替えるとサービス提供票が出力できます
②出力対象(別表/給付費/医療)を選択して[月次]を押すと月次(1ヶ月分)のサービス提供表が出力できます
③訪問実績を押すとその訪問実績の日次(1日分)のサービス提供票が出力できます

【メモ】
・「月次表示」で表示される[別表]と[給付費]の選択肢は介護保険のサービス提供票、[医療]の選択肢は医療保険のサービス提供票を示しています。[別表]と[給付費]の違いは、後記の【関連ページ】欄を参考にしてください。
・サービス提供票はケアマネジャーにサービス実績を報告する場合や、ケアマネジャーから交付されたサービス提供票と訪問実績に相違がないか確認する場合に利用してください。

【関連ページ】
[サービス提供票]の別表と給付費の違いは何ですか。
医療保険のご利用者の[レセプト処理]で実績を確定したのですが、「自己負担額」が公費の負担金額より多いです。問題はありませんか。

 

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