ケアプランデータ連携管理

機能概要

iBowのケアプランデータ連携管理機能は、国民健康保険中央会が構築したケアプランデータ連携システムを利用する際に必要な「標準仕様」に準じる形式のデータをiBowに取り込んだり、iBowから出力したりできる機能です。

ケアプランデータ連携システムについて

介護人材の確保が喫緊の課題とされる中で、介護現場の負担軽減や職場環境の改善は重要であり、厚生労働省は様々な取組を行っています。
その取組の一環として、厚生労働省は、居宅介護支援事業所と介護サービス事業所の間で毎月やり取りされるケアプラン（サービス提供票（予定・実績）および居宅サービス計画書）をデータ連携するための標準仕様を作成しました。データ連携をすることで、介護事業所の文書作成に要する負担が大幅に軽減され、結果的に利用者支援にかける時間が増え、ケアの質が向上することが期待されています。
さらに、安全な環境でデータ連携ができるように、国民健康保険中央会が「ケアプランデータ連携システム」の構築・運用を行います。

【関連ページ】 ・厚生労働省.“介護現場におけるICTの利用促進”.厚生労働省(参照 2023-03-23) ・公益社団法人 国民健康保険中央会.“ケアプランデータ連携システム説明会 資料・動画”.公益社団法人 国民健康保険中央会(参照 2023-03-23)

【メモ】 ケアプランデータ連携システムでは、これまでFAXや郵送など紙で行っていた情報連携がデータでできるようになります。 データでのやり取りで課題となるのが、毎月、居宅支援事業所と介護サービス事業所の間でやり取りされるケアプランについて、各事業所が異なる介護ソフトを利用しているとデータの様式がバラバラになり、正しく連携ができないということです。 そこで、異なる介護ソフトであってもデータ連携ができるように、厚生労働省が「標準仕様」という様式を作成しました。 この「標準仕様」という共通の様式を使ってデータをやり取りできるようにしたのがケアプランデータ連携システムです。

iBowのケアプランデータ連携管理機能でできること

iBowのケアプランデータ連携管理機能でできることは以下の2点です。

1. 居宅介護支援事業所が作成したケアプラン（サービス利用表、居宅サービス計画書）を標準仕様に沿った形式でCSV取込する
2. 訪問看護ステーションが作成したサービス提供表を標準仕様に沿った形式でCSV出力する

※iBowでは、「ケアプランデータ連携システム」で送受信するケアプランデータの「取込み・書き出し」がスムーズに行えるように対応しています。

【注意】 本機能はケアプランデータ連携システムを利用する時だけに必要な機能です。 ケアプランデータ連携システムの申込方法や料金などのご不明点は公益社団法人国民健康保険中央会までお問い合わせください。

画面の概要

ケアプランデータ連携管理機能はダッシュボードにあります。
事業所マスタで表示設定をすると表示できます。

①表示の切替えができます

• ケアプラン一覧：取込データがある利用者を表示します
• 取込/出力：データを取込または出力します
• 取込ファイルの履歴：いつ、どの居宅支援事業所から、どの職員が、何を取込したかなどの履歴を表示します

②選択した条件で検索して一覧を表示します。
③Dで選択した利用者の帳票をPDFで表示します

（A）表示する事業所を選択します
（B）表示したい帳票を選択します
（C）対象年月を選択します
（D）PDFで帳票を表示したい利用者を選択します(選択すると③が押せるようになります)

機能

ケアプランデータ連携管理機能の設定

まずは、マスタメンテでケアプランデータ連携を利用する設定を行います。

マスタメンテ＞事業所マスタ＞事業所・サテライト一覧からケアプランデータ連携管理機能を使用する事業所を選択して、[ケアプランデータ連携]を[利用する]に設定して[登録]を押してください。

設定が完了すると、ダッシュボードと利用者ページでケアプランデータ連携管理機能が使えるようになります。

ケアプラン一覧

サービス利用票または居宅サービス計画書の取込データがある利用者を表示します。

一覧に表示される利用者

• 選択した事業所に所属している利用者
• 選択した対象年月で有効な介護保険が1つでもある利用者

表示されるサービス計画書

居宅サービス計画作成（変更）日が対象年月の月末以前で最新のもの1つが表示されます。

取込/出力

ケアプランデータ連携システムからダウンロードしたサービス利用票の取込や、訪問看護ステーションが作成したサービス提供表の出力をします。

【注意】※厚生労働省の定めた標準仕様による 定められた3点のデータをセットにしないと、取込ができません。 ケアプランデータ連携システムからダウンロードしたファイル名を変更すると取込ができません。 出力したCSVファイルは開かずに、そのままケアプランデータ連携システムにアップロードしてください。

取込

サービス利用票、居宅サービス計画書、削除ファイルを取込みます。

• 居宅サービス計画書：利用者補足情報、居宅サービス計画1 表、居宅サービス計画2 表の3点セット
• サービス利用票：利用者補足情報、第6 表(サービス利用票)、第7 表(サービス利用票別表)の3点セット

【メモ】 それぞれのファイル名規約は以下です。 ファイル名称 ファイル名規約 利用者補足情報 UPHOSOKU_提供年月(YYYYMM)_送信元の事業所番号(10 桁)̲送信先の事業所番号(10 桁)̲YYYYMMDDHHMMSS（14 桁）.CSV ※１表、２表に紐づく場合、提供年月は「000000」とする。 居宅サービス計画1 表 UP1KYO̲送信元の事業所番号(10 桁)̲送信先の事業所番号(10 桁)̲YYYYMMDDHHMMSS（14 桁）.CSV 居宅サービス計画1 表_削除 DLT1KYO̲送信元の事業所番号(10 桁)̲送信先の事業所番号(10 桁)̲YYYYMMDDHHMMSS（14 桁）.CSV 居宅サービス計画2 表 UP2KYO̲送信元の事業所番号(10 桁)̲送信先の事業所番号(10 桁)̲YYYYMMDDHHMMSS（14 桁）.CSV 第6 表（サービス利用票）、実績情報（計画） UPPLAN̲対象年月（YYYYMM）̲送信元の事業所番号(10 桁)̲送信先の事業所番号(10桁)̲YYYYMMDDHHMMSS（14 桁）.CSV 第6 表（サービス利用票）、実績情報（実績） UPJSK̲対象年月（YYYYMM）̲送信元の事業所番号(10 桁)̲送信先の事業所番号(10桁)̲YYYYMMDDHHMMSS（14 桁）.CSV 6 表（サービス利用票）、実績情報_削除（計画） DLTPLAN̲対象年月（YYYYMM）̲送信元の事業所番号(10 桁)̲送信先の事業所番号(10桁)̲YYYYMMDDHHMMSS（14 桁）.CSV 第6 表（サービス利用票）、実績情報_削除（実績） DLTJSK̲対象年月（YYYYMM）̲送信元の事業所番号(10 桁)̲送信先の事業所番号(10桁)̲YYYYMMDDHHMMSS（14 桁）.CSV 第7 表（サービス利用票別表） UPSIKYU̲対象年月（YYYYMM）̲送信元の事業所番号(10 桁)̲送信先の事業所番号(10 桁)̲YYYYMMDDHHMMSS（14 桁）.CSV

出力

対象年月の実績を出力します。

履歴

【注意】 閲覧できるのは、事務所事務員、事務所所長、本社職員のみです。

プルダウンで選択した事業所（主たる事業所）に取込したケアプランを取込日時が新しい順に表示します。

表示内容

項目	内容
取込日時	取込した年月日時分
送信元機関	取込時に選択した関連機関名
取込ファイル情報	取り込んだファイルの種類とファイル名 ※ファイル名をクリックすると、csvファイルがダウンロードできます。